チキントラクターAirの作り方
0.材料の調達
買ったもの
- 19mmアーチパイプ・オスメスセット × 7組
- 19mm横通しパイプ(長さ1410mm)・オスメス × 5組(こういうのなんだけど、鹿児島では1本178円でした)
- 19mm横通しパイプオス (長さ1410mm)× 5本
- 19mmパイプバンド × 4袋(一袋 10個入り)
- 19mm自在Tキャップ × 4個(一袋 5個入りなので一つあまり)
- 19mmパッカー長いの × 2袋(一袋 10個入り)
- 動物除けの網・アニマルフェンスネット
- 2019.12/27new! 亜鉛引亀甲網の方がはるかに長持ちします!
- 麻紐とかシュロ縄とか
パイプ類は長さ1.4メートルなので、軽自動車でも運べますぜ。
巷でもらえるもの
- ターポリン(懸垂幕)(なければシルバーシートや防湿シートなど)
もちろん、パイプの代わりに竹を使ったり、支持金具の代わりに縄や針金を使えばもっと安くなりますよ!
海沿いに住んでたら、漁師さんから漁網をもらうこともできるかもね。
慣れたら自然素材と廃材の渋いチキントラクターを作ろう!
ちなみにパッカーは2種類あって、幅の狭いのと長いのがある。狭いのも10個くらいあると何かと便利。
いる道具&小物
- 巻尺
- ビニールテープ
- 水平計
- ハサミ
- 割り箸
- 鉄の薄いパイプが切れるもの(弓のこ or パイプカッター or ディスクグラインダー)
基本は以上。
部品少ない!
これは、軽量な鶏舎のガワ部分だけの材料です。
別記事で、追って給水機構、フィーダーなどの作り方も解説しますよ!
1.骨組みの組み立て
1-a. アーチを作る
まずアーチパイプのオスメス5組を用意しますよ!
オスメスを差し込んで、、、
そいでね、もう私くらいになると、
ビニールテープで巻いちゃう!
ここを接続固定する金具も売ってるんだけど、
お金もかかるし重くなるし、
そもそも大して力かかるわけでもないから、ビニールテープで!
サクッと5本巻きまーす。
1-b. 長パイプを作る
続きまして、横通しパイプ。
5組用意する。
こちらも一緒、ビニールテープを巻いて、
5本巻きまーす。
以後、横通しパイプをオスメスで接合したものを長パイプと呼びます。
1-c. 長さを測って墨付けする
今ビニテを巻いて、倍の長さになった横通しパイプ5本に墨付け。
まず端から100mmのところ。
反対側も端から100mmのところで線を引きます。
次に、両端から700mmのところでも線を引き、
(※ 画像が740mmと書いてあるのは計算ミスです、ごめんなさい)
ちなみに、こうやって5本並べて線引けば早いからね。
手間減らしていきましょー。
最後、1380mmのところ(ど真ん中)に線を引き、一旦墨付け終了。
精密機器作るわけじゃないので、だいたいでオッケーです!
1-d. アーチ立ち上げ
墨付けした長パイプとアーチをこんな風に並べ、
こうしたい!
このためには、パイプバンドを使って、
垂直に固定します。
慣れるまで「パイプバンドのこっち側が手前に来て・・・あれ?」みたいな感じで混乱するけど、慣れるしかないので
慣れて!
(これは反対側の足)
抑えの二本針金は、両手で一本ずつ押そう。指挟むと痛いよ。
オスメス接合部がビニテ固定なので、立ち上げてるときにねじれるけど、気にしない。
あとで固定されますぜ。
これを、長パイプの墨付けに合わせて立ち上げるとこうなる。
整然!
重要:アーチが長パイプの外側に来ること
重要:アーチと長パイプの直交が、なるべく床すれすれになること
もし違ったらやり直しッス!
1-e. 梁(はり)をつける
続きまして、アーチの頂点に梁を固定する。
ちなみに、アーチのビニテを巻いたところが必ずしもセンターではないので、左右の位置は見た感じで決めてね。
これまでと同じようにパイプバンドをつける。
ちなみに、この梁の両端のところだけ、墨付け位置よりも、15mm外側にアーチを固定してくだされ。ここで墨付け通りに組むとあとあと梁の長パイプのオスメス接合が引っ張られて抜けてしまうのでした。
(これは途中で発覚したので後半で撮った写真です。この作業時に上写真のように床側に横通しパイプはありません!)
5つのアーチと固定する。美しい!
5つのアーチの両端のふたつを、以後入口と出口とよびます。
(どっちが入口でも出口でも良い)
1-f. 軒(のき)を作る
横通しパイプ2本の両端に217mmで墨付け。
一旦これを置いて、
入口と出口のアーチの左右に、地表から60cmの高さで墨付け。
217mmで墨付けした横通しパイプを、パイプバンドでアーチの内側に墨付け位置で固定し、
水平計で水平を見る。
気泡が真ん中にあれば水平。
そもそも土台が平らかもわからないので、だいたいでOK。
反対側(出口)も同じように横通しパイプをアーチの内側に固定して、水平をとる。
そして!
入口と出口の横通しパイプに長パイプを載せる。
長パイプの墨付けに合うように、パイプバンドで固定。
横通しパイプと長パイプの直交は、なるべくキワキワになるように。
(後で天幕を張るため、出っ張ってると幕に穴が空く)
これが軒。
そして軒の真ん中に今度は下から横通しパイプをあてて、アーチと軒の4箇所をパイプバンドで止めれば、わざわざ水平取らなくてもここも水平。カモメの水平。
水平リーベ僕の船!
1-g. 扉を作る
チキントラクターAir、最初にして最後の難関、アーチパイプの切断、自在Tキャップの改造、扉の組み立てです。
これで骨組みはおしまい!
あと一息がんばりましょうー!
アーチパイプを30mm前後で切る
アーチパイプのオスメス2組の床側から30mmで墨付けする。
ちなみに、ここで切る長さで扉の嵌め合い(はめあい)が決まる。
30mmだとかなりキツキツなので、32mmくらいでもいいかも。
ただ、これはこれまでに止めたパイプバンドの位置で多少変わるので、あんまり気にしなくてOK!
そして墨付けした位置でアーチパイプを切る。
弓ノコでも、パイプカッターでも、ディスクグラインダーでもいいんだけど、ダイナミックラボには高速切断機があるので、
シュパパパパーッ!と済ませる。
ちなみに、弓のこは300円くらいでも買えるし、そもそもこのくらいのパイプなら電動工具じゃなくても手で切れるので、やったことのない人はやってみよう!
パイプをクランプなどで挟むなどしっかり固定すれば簡単ですよ!
自在Tキャップの組み直し
まず、完成品を見てくだされ。
このように、自在Tキャップをヒンジとして使うことで扉を作りますよ。
この自在Tキャップの、
ねじを抜いて、
ねじを左右逆に付け直す。
工具はいらなくて、手だけでOK。
このとき写真上部のバンド部分も一旦抜いて、左側に外が来るようにする
(バンド部分に四角い穴が開けてあり、固定のためにこれが外側にある必要がある)
これを2個作る。
自在Tキャップをアーチパイプに接続する
続いて、入口と出口のアーチの、長パイプとつながるところのパイプバンドを外す。
(これはアーチに向かって右の足)
パイプバンドを外したら、自在Tキャップをアーチの足にはかせる。
重要:ネジ2種が必ずチキントラクターの外側に来るように!
ネジが内側に来ると、扉を閉めるときにネジ周りが干渉して、きちんと扉が閉まらなくなります。
干渉するのは2箇所、側面側と扉開閉側、やってみるとわかるはず!
パイプバンドを付け直す。
続いて自在Tキャップに、先ほど切り詰めたアーチパイプを差す。
向かって左側も同じように、
自在Tキャップをつけて、パイプバンドをつけて、アーチパイプを指す。
アーチ頂点をビニテで接合する
その後、アーチ頂点でビニテ固定。
なぜ先にアーチを作らないかというと、アーチをビニテ固定してから自在Tキャップに差そうとすると、角度がついているのでなかなか難しくなるから。
最後に扉の軸をつける。
扉の軸をつける
横通しパイプ2本の両端に136mmで墨付けし、
墨付けに合うように、長パイプの下にパイプバンドで固定する。
入口側と出口側に軸をつけて、骨組み完成!
アーチパイプの切断が絶妙であれば、ちょうどぴったり扉がしまって、いい感じの抵抗感のはず。
図説すると長いけど、ここまで慣れれば1人実作業で1時間半くらい。
2人いたらもっと早いはず。
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