この記事は、ダイナミックラボが開発した廉価浄水器 PBP-01 および PBP-01セット(2L用)を使うための説明ページです。※ 本商品は水道水と接続して使うものです。山水や川水には効果がありませんので、お間違いのないようによろしくお願いいたします
※また、本商品は活性炭により塩素、トリハロメタン、残留農薬等の化学物質を除去することを目的としたものです。原虫や微生物には効果がありません(よって、塩素にてすでに無菌状態となっている水道水向けとなります)。あらかじめご了承ください。 ※ 本商品は3Dプリント製(材料はPLA、生分解性プラ)であり、どんな使い方をしても耐える、ということを想定していません。ホースとの接続部は繰り返しの着脱により、確実に痛みますので、なるべく着脱回数を減らしてお使いください(着脱の際は、ホースと水道間を外してください)。PLAの寿命は5年程度と言われています。 ※また、3Dプリント品の縦方向の接合はとても弱いので、PBP-01を強くペットボトルに取り付けると、簡単に割れます。(割れた場合はこちら)
目次
PBP-01 使用のための前準備
ご用意いただくもの
- PBP-01
- ペットボトル(お茶用など蓋がオレンジのものは耐熱仕様なのでなお良し。はじめは活性炭の量が少なくて済むので、500mlくらいをオススメします。2Lにすると超高性能になります。)
- ピンストンフロー用のチューブ : シリコンチューブ 内径9〜10mm / 長さはペットボトルの大きさに応じて20〜30cm前後、例えばこちら
- 水道水供給用のホース : 透明チューブ 内径15mm / 長さは蛇口からペットボトルまでの距離に応じて50cm程度、例えばこちら
- 必要に応じてホースバンド 16mm-25mm、例えばこちら
- 必要に応じて蛇口接続部品(本記事にて詳しく解説)
- 粒状活性炭(量はペットボトルサイズとお好みに応じて)、今回使用しているのはこちら、
PBP-01 と チューブ類の接続について
PBP-01の内側ノズルに内径9mmシリコンチューブを接続し(チューブを突っ込むだけ)、「天面の矢印マーク」のお尻側に内径15mmシリコンチューブを接続して
ペットボトルにヤシガラ活性炭を8分目まで入れ、横に倒し揺すりながら、PBP-01をペットボトルに装着します。
揺すって活性炭を逃がしながら装着しないと、PBP-01を破損することがあります。
また、ペットボトルによっては、強く締め込むとPBP-01が割れることがあります。ほどほどの力でお締めください。
水道蛇口に接続して完成!
(接続方法は次段にて)
[重要] ご家庭の蛇口との接続方法
必要に応じてホースバンド、蛇口との接続継手をお使いください。以下に接続の方法や、接続商品の一例を挙げます。
A. 蛇口先端が丸く、15mm前後の場合
PBP-01の供給側シリコンホースを、ご家庭の蛇口に突っ込むだけでご使用になれます。(必要に応じてホースバンドをお使いください)
B. 蛇口先端が丸く、14〜18mm前後の場合
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C. 蛇口先端が丸く、21mm~25mm前後の場合
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※ この商品を使う場合にはホースとの接続部品、「タカギ(takagi) ホース ジョイント コネクター 普通ホース G079FJ」も必要です。
D. 蛇口先端部が四角く、短辺11mm以上、対角20mmまでの場合
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カクマル蛇口ニップル(FJ) 角・丸蛇口につなぐ G147FJ
※ この商品を使う場合にはホースとの接続部品、「タカギ(takagi) ホース ジョイント コネクター 普通ホース G079FJ」も必要です。
E. 蛇口の先端に「G1/2」という外形21mm程度のネジが切ってある場合
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ネジ付蛇口ニップル(FJ) ネジ付き蛇口につなぐ G065FJ
※ この商品を使う場合にはホースとの接続部品、「タカギ(takagi) ホース ジョイント コネクター 普通ホース G079FJ」も必要です。
F. 蛇口の先端に「G3/4」という外形26mm程度のネジが切ってある場合
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ネジ付蛇口ニップルL(FJ) 大きなネジ付き蛇口につなぐ G070FJ
※ この商品を使う場合にはホースとの接続部品、「タカギ(takagi) ホース ジョイント コネクター 普通ホース G079FJ」も必要です。
G. その他の蛇口形状 接続方法
ここで全ての蛇口への接続方法を網羅することはできませんが、いくつかのアイデアを記しておきます。- 自己融着テープ(水道周り用グレードのもの)を使う。これはテープ自体が融着し、防水機能を持つテープです。
- おゆまるを使う。おゆまるはお湯にて変形するプラスチック粘土。ポリエチレン製のためほぼ無害、簡易な造形でスペーサー的に使うなら可能だと思います。
- 3Dプリンターを使う
PBP-01のご使用にあたって
諸注意
- 配管完成後、水道の蛇口を開けるとしばらくは浄水出口から炭の混ざった黒い水が出ます(活性炭の微粒子が流れるため)。
毒性はありません。水が透明になるまでしばらく流しっぱなしにしてください。 - 水が透明になり、水から炭の匂いが消えればその後は浄水として飲用できます
- 使わないときは供給ホースをPBP-01から外してください。ホース内で雑菌が増えることを防ぎます
- 活性炭の性質上、お湯を使うと浄水力が落ちます。水でご使用ください
- また、すべてのペットボトルに適応するわけではなく、ペットボトルによっては多少の水漏れがあります。
- なお、3Dプリント品で防水・水密を実現するのは非常に難しく、若干漏れがあるものとあらかじめご了承ください。
メンテナンス等
- 2週間に一度、炭・シリコンチューブ・ペットボトルを煮沸消毒してください。浄水能力が復活します(ちなみにPBP-01は55℃程度から変形します。お湯をかけたり流したりしないでください)
- 7年に一度、活性炭を交換してください(1日15L浄水を使用した場合)
(ペットボトル浄水器は、がらすびん浄水器と内容はほぼ一緒の構造となります)
使用している活性炭 YC-4/8W の性能について
充填密度 | 0.508g/ml |
形状 | 破砕状 |
粒度範囲 | 2.36~4.75mmが 96.8% |
平均粒径 | 3.2mm |
PH値 | 7.3 |
強熱残分 | 2.3% |
アセトン吸着性能 | 27.8% |
ヨウ素吸着性能 | 1160mg/g |
メチレンブルー吸着性能 | 210ml/g |
免責
- PBP-01は水道水に接続することを目的とした浄水器(濾過器)です。
- 水道水以外への接続によるいかなる事態への責任も当方は負いません
- また、ダイナミックラボの製品は「不備のない体験をお客様に提供すること」を目指していません。試作品のフィードバックをもらいつつ、相互に発展させることができれば、と考えています
PBP-01 の基礎知識
仕組み
- PBP-01開発の経緯はこちらから。
濾過と殺菌の違い
PBP-01は濾過を目的とした道具であり、病原菌の除去はできません。以下に濾過と殺菌の違いを記しておきます。濾過とは
ろ過(ろか、濾過、沪過、英: filtration)とは、液体または気体に固体が混ざっている混合物を、細かい穴がたくさんあいた多孔質(ろ材)に通して、穴よりも大きな固体の粒子を液体または気体から分離する操作である。 wikipedia「ろ過」より
殺菌とは
殺菌(さっきん、英: sterilization)とは、病原性や有害性を有する糸状菌、細菌、ウイルスなどの微生物を死滅させる操作のことである。滅菌と違って具体的な程度は定義されておらず、効果は保証されない。電磁波、温度、圧力、薬理作用などを用いて細菌などの組織を破壊するか、生存が不可能な環境を生成することで行われる。 wikipedia「殺菌」より
FAQ よくある質問
1. 浄水が真横に飛んで困るとき
浄水が真横に飛びすぎるときは、内径15mmシリコンチューブの切れ端を浄水出口につけてみて、曲げて調整してみてください。2. 浄水が飛び散る
ごく初期のロットは、浄水出口側のフィルターにバリがある場合があり、これを削ることで改善される可能性があります。カッターナイフやデザインナイフなど、細い刃で削るか、半田ごてやホットナイフなどで溶かし取ることもできます。
3. 蛇口がひとつしかないので、全部浄水になると困るとき
たとえばこういった部品で蛇口を分岐させることができます。
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