目次
1. 個人でできるプラのリサイクルプロジェクト「Precious Plastic」

1-a. 日本の Precious Plastic のはじまり

ビニール袋のアイコンが活動している団体の目印

ヨホホ研究所 -
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1-b. PPJの日々の活動はインスタグラムにて!
コメントをくださる海外の方々の活動も見所です。ぜひフォローを!2. Precious Plastic Japanの目的
2-a. 前提1 ゴミはなぜゴミなのか


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2-b. 前提2 プラスティックとは何か?

2-c. 目的1 プラスティックを使わない意味、使う意味



2-d. 目的2 PPJが認識するプラスティック再利用の5原則を共有する
往々にして日本国内のプラリサイクルの活動では、たとえばプラゴミをレジンで固めてアクセサリーを作ってしまったり、やる前より素材の可能性が減ってしまう(=それ以後リサイクルできなくなる)活用が見受けられます。 そういったプラの本質的ではない再利用方法に対して、私たちは自分たちの指針を公開します。以下に未完成のリストを列挙します。1. 同じ重さあたりの、プラスティックの表面積をより小さくすること

- レジ袋1000枚を野晒しにして、それぞれが海まで流れていく確立と、
- レジ袋1000枚を加熱圧縮したひとつの塊(ブロック)を野晒しにして、それが海まで流れていく確立と
2. 紫外線と摩耗の劣化が少ない用途に変えること

プラスティックが紫外線にさらされることにより、メタンなどの温室効果ガスが発生する、というハワイ大学の研究があります。 https://www.afpbb.com/articles/-/3184681
3. プラゴミを海面よりも高所へと移動すること
エントロピー経済学という学問の中に、生命エンジンという概念があります。 四つ足の生き物は低位(海水域など)の生き物を捕食し、より高所で排泄することにより、ミネラルが低位である海から高所へ戻っていく、というものです。(ミネラルは金属であり重いので、勝手に高所へ戻っていくことはない) 命は集め、濃縮します。あらゆる生命が、自分にとって必要なものを集め・体内で濃縮し、排泄します。 PPJの母体であるダイナミックラボはファブラボ(fablab)であり、ファブラボはその設立に、生命の模倣という思想を持っています。 命が集め・濃縮するのと同じように、私たちもプラスチックを集め、濃縮し、より低位(海底)まで流さぬよう、より高所へ持っていくこともできるはずです。
4. かつ対腐敗性能・防水性能が求められる用途だとなお良い

「それ、竹で作れば良くない?」
という質問を超えていけるものが、なお良いと思います。 具体的には、耐水・防水用途であること、耐腐敗性能が求められる用途などが条件だと考えています。例えば、バイオトイレ自体や、トイレの屎尿分離槽など。
5. ポリスチレン(PS)や、塩ビ(PVC)など、毒性が疑わしきものはなるべく使わない

2-e. 目的3 過剰なものから、世界に足りないものを作る
電気と水とプラスチックの3つには共通するものがあると私たちは考えています。 それは「人々が好きすぎて、生産しすぎて、大量に市場に出回り価値が希薄になったもの」です。自分たちの生存を脅かしても生産をやめられないほど、好きなもの。 腐らず・軽量で・安価で・簡単に成型でき・色も変えられ・硬さも変えられ・人体にもほぼ無害(PP・PE)な物質は、おそらく人類の憧れだったことでしょう。これまでに不自由のなかったものも全てプラスティックに置き換えんばかりの勢いで、暮らしのプラ化が進みました。 ゆえに大量にダブつき、価値が見出されなくなったものが現状のプラスティックです。 要するに、プラ製品は市場に過剰なために価値がないのだから、Precious Plasticによってリサイクルしたところで、製作物が市場に過剰なものであるならば、構図は何も変わりません。
そこに Precious Plastic の次の段階があるように私は思います。
2-f. 目的4 プラスティックを悪とする視点から前に進むこと
私たちが、自分たちの生存を賭してすら生産をやめられない、電気、水、プラスティック。 しかし、そのどれをも欲したのは私たちであり、電気や水やプラスティック自体が、自分たちを使うように売り込みに来たわけではないのです。 さんざん夢中になり、肯定して遊び尽くし、害があるとわかれば悪者扱い。
3. Precious Plastic Japanへのお問い合わせはこちら
- PPJの母体であるダイナミックラボは、少人数で運営している非営利法人です。無限のサービスを期待しないでください。
- ダイナミックラボ(およびPrecious Plastic機材)の見学についてはこちら
4. Precious Plastic Japan (ダイナミックラボ)メディアへの掲載等
2021.3/25 読売新聞(precious plastic tango)

2019.3/15 南日本新聞
