コンポストトイレ

3000円で作るオープンソースコンポストトイレ 01、一旦完成!

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はいどーも!
テンダーです。

さてはて、みんな元気に用を足しているかい?

というわけで今日は3000円でトイレを作っちゃおうぜ、というお話です。

水洗トイレの次の時代は、コンポストトイレがベストだろうさ!

突然だけど、水洗トイレはそもそも完全な道具ではなく、

・どんな下水の仕組みでも、窒素やリンなど、海に出て行くと問題(赤潮など)を起こすものが3割ほど含まれたまま放水されるので、

それを熟成させて庭や畑に撒けば、有用物をたくさん含んでいる肥料となる

のです。

そもそも窒素やリンは、農家さんがわざわざ買ってきて畑に撒くような肥料なので、それを海に流さずに自分のところで熟成させて畑に撒けば、トイレ問題の解決&食糧生産までできてしまうということ。

昨今流行りの野糞はちょっとハードル高いけど、それに準じるものが欲しい!という方にオススメなのがコンポストトイレですよ!

ちなみに、公衆衛生のために水洗トイレが広まった、みたいな話があって昔調べたことがあるけど、いまいち信憑性がなかった。

というのも、川の上流でダイレクトに用を足し、川の下流で取水してその水を飲んでいた、みたいな時代の話が例に出ていて、それはトイレが水洗かどうかの話ではなく、その水の経路の使い方が間違ってない? という話だと、私は思いましたとさ!

ところでコンポストトイレって何?

A.水を使わない、ドライである

オープンソースコンポストトイレ試作 01、一旦完成!

コンポストトイレとは、便槽におがくず(木の屑)などの乾いた炭素分を入れ、ウンコと混ぜ合わせて分解する仕組みのトイレ。水を使わないので、上水代も下水代もかからない。

ちなみに、ウンコと尿を分離し、おがくずとウンコを混ぜると全然臭わない。
尿はそのまま3〜10倍に薄めれば液肥になり、ウンコ+おがくずは発酵を進めれば完熟堆肥となる。

(以前、自宅用に作った大型のもの ↓)

コンポストトイレを手動攪拌式に改良したよ!

B.水のない場所や部屋でもできる

下水に接続しないため、寝たきりの枕元や、トイレへの移動に支障があるような場所にも持ち込める。

C.法的には…

公共下水がある場所(都市部)では「下水への接続義務」がある。ただし罰則はない。

というわけで、都市部では諸手を挙げてOKとは言いづらいように思うけど、まあダイナミックラボのある山間部は公共下水がないので、
Let’s 諸手を挙げて着手しよう!
(どうだ田舎はいいだろう!)

コンポストトイレを使う目的は?(テンダーの場合)

1.窒素とリンを海まで流さない=海の生態系を回復させる

私たちの暮らしは、車の排気ガス、家畜や人の糞尿、畑への窒素肥料、などなど窒素だらけゆえ、ただいま世界の海は深刻な窒素汚染の真っ最中で、魚の一匹もいないデッドゾーンと呼ばれる海域が、世界に148カ所以上あるとされる。

ちなみに、鹿児島の海も磯焼けして魚が全然いない場所がちょいちょいある。

私、銛突きのために潜るんだけど、数十分泳いでも魚のいない岩場とかに出会うと、なかなか衝撃的。

2.窒素とリンを敷地内で回収する=食糧生産をする

窒素とリンを回収すれば、そのまま肥料とすることができる。
先日、四井真治さんとダイナミックラボの校庭に作った25mのバイオジオフィルターもその一例。

25メートルのバイオジオフィルター完成! これで空芯菜を食べ放題だ!

環境汚染が終わり、自分の食料が生産される。
うーん、これぞ解決策!

3.排泄物に対する認識を変える

そもそも動物は、他の生物の排泄物か死骸を食べて生きているわけで、基本的に例外はないはず。
アルコールだって微生物の尿であり、酸素は樹木のおならですよ。

汚れ・穢れを忌避する文化というのは、実は大してありがたくないんじゃないか、と考えている昨今です。

そのために必要なコンポストトイレの機能

1.安価である

思うに、市販のトイレを買うよりもコンポストトイレが高ければ、昨今の日本ではエンドユーザーにとって悲しいかなあまりメリットがないと思うので、安く済ませられるに越したことがない。

というわけで、今回は3000円での完成を目指した。

それともうひとつ、このオープンソースコンポストトイレの運用上、安くないと成立しないとっておきの仕掛けがありますぜ(後述)!

2.材料が手に入りやすく、作るのが簡単である(自作できる)

次に、ホームセンターで売られている部品で安価に、簡単に自作することができれば、日曜大工の延長でいっちょやってやろう、という人も現れると思う。

ここまでが、トイレ自体をどう作るかの話。

3.軽量であり、スタック(連結 / 積む)ができる

ここからは、どうやってトイレを運用するかの話。

軽量であれば取り回しが楽になる。
なぜこれが大事かというと、うちで自作のコンポストトイレを使うこと早3年。
そこで気づいたコンポストトイレのジレンマとも言うべき現象があるのでした。

水洗トイレとコンポストトイレの最大の違いは、
・毎回流す(=汚いからあっちいけ)か、
・すぐそこに貯めるか(=だって窒素とリンが欲しいんだもん)
の違いだと思うのだけど、

コンポストトイレはトイレの容器内に屎尿を貯めるため、容器が満杯になったら中身を出して積む(完熟に向けて発酵させる)過程が必要なのでした。

ゆえに
・便槽が大きいと中身の搔き出しが減るかわりに、どんどん重くなる
・便槽が小さいと、軽いかわりに搔き出しの必要が度々ある

どっちがいいとは一概に言えないのだけど、未熟な屎尿の搔き出しは、臭いし、服にうんこ付くのはやっぱりちょっとやだし、できればしょっちゅうやりたい作業ではないものの、
攪拌棒でかき回して分解を促進する手動コンポストの場合、中身が重くなってしまうと攪拌が大変になる(というか物理的な限界がある)ので、便槽を大きくするにも限界があるのでした。

これがコンポストトイレのジレンマだッ!!!

うーん、困ったちゃん!

そこでわたくしテンダー、よく考えたわけです。
搔き出したくないなら、搔き出さなくていいようにしちゃえばいいじゃん!

というわけで、このオープンソースコンポストトイレは、完熟堆肥になるまで中身を搔き出しません!

つまりどういうことかというと、トイレ自体が
・安価で
・軽量であれば、
そのまま蓋をして、納屋でも屋外でも、適当な場所に積んで熟成させてしまえばいい、ということ。

オープンソースコンポストトイレ試作 01、一旦完成!
(※画力がなくて廃墟感があるのは気のせいです)

完熟すればサラサラで無臭で、軽くなるから、掻き出すのも楽ちん快適。

このために、ある程度の気密性がある、蓋ありの容器で作ることが望ましい。
さらに車輪がついていると申し分ない。

もし庭や土のない地域で使うのであれば、満タンになったコンポストトイレを農家さんが回収に来てくれて、空のトイレを次用に置いてってくれる、みたいなサービスもできるかもね。

いやー、このアイデアは我ながら発明だと思う!

自作コンポストトイレの材料選定

オープンソースコンポストトイレ試作 01、一旦完成!

スケッチ。左側のものは屎尿分離式のアイデア。
尿とウンコを分けたほうが臭くないし、おがくずも水分で重くならないのだけど、
汎用性を考えるときに、私の胸と大腸と腎臓に迷いが生じたのでした。

尿用のタンクをつけると、

  • 掃除の手間
  • 運用上の手間(タンクが満杯になると交換とか)
  • 制作工程の複雑化

が発生するので、

今回は思い切ってやめた!

いわゆる ニョーセンキュー NO THANK YOUってやつですな!


いりそうなもの:

  • トイレ容器となるゴミ箱(48Lにした→でかすぎた。35Lくらいが良さげ)
  • 鉄かステンの丸棒(9mmにした)
  • PPシート(ゴミ箱の底面を滑らかにするため。100均)
  • 他足りないものは3Dプリンターで!

オープンソースコンポストトイレ試作 01、一旦完成!

というわけで一番大事な容器として白羽の矢が立ったのは、
トイレになる宿命を背負った選ばれし 天空の ゴミ箱。

TOMBOの「カラー連結ペール48」

1000円ほどだったと思う。

このゴミ箱を選んだ理由は、

  • 車輪がついている
  • 容積がそこそこある
  • ガワがペラッペラ、というほど薄くない
  • 専用の蓋がある(買わなかったけど)

てなところ。

ちなみにこの記事で紹介しているのは試作品なので、より改良されたバージョンもあります。
汎用性とか言いながら、まだ一般的ではない道具を使っていたりするので、その旨ご了承くださいな!
作って真似するのは近々公開される改良バージョンの記事をご参考に!

オープンソースコンポストトイレの製作手順

1.PPシートを切って貼り付け、ゴミ箱の底面をなだらかにする

買ってきたゴミ箱の底面は凸凹しているので、それが綺麗な凹面状になるようにしたい。

オープンソースコンポストトイレ試作 01、一旦完成!

PPシートは、ポリプロピレンシートのこと。今回は薄いものを選んだ(0.4mmとかだったと思う)。
このゴミ箱の底に当ててあるやつね。

オープンソースコンポストトイレ試作 01、一旦完成!

それを3Dペンで溶着!
というのも、ポリプロピレンは接着剤が効きにくいプラスチックなので、
ポリプロピレン用の特殊接着剤などを使わないとほぼくっつかないのです。

手持ちで3Dペンがあったので今回は使用しました。
ない人は接着剤を使いましょう。

オープンソースコンポストトイレ試作 01、一旦完成!

予想外にうまくいった。3Dペンは、こういうときに絶大な威力を発揮しますな!

2.攪拌棒を作ってギアをつける

鉄の丸棒を切って溶接する

オープンソースコンポストトイレ試作 01、一旦完成!

3Dペンの次は溶接かい! と思われるかもしれないけど、安く済ませるためには他に思いつかなかった。
できない人は街の器用な人を探そう!

今回は軸の長さ30cm、半径14.5cmほどにした。
(ちなみにこの形状が失敗の元凶。くれぐれもマネしないように!)

オープンソースコンポストトイレ試作 01、一旦完成!

次にゴミバケツの側面の穴を開ける場所に印をつけて、穴を開ける。
9mm丸棒が軸なので、9mmの穴で十分。回してる間にいい感じになじむので。

ギアを3Dプリントする

オープンソースコンポストトイレ試作 01、一旦完成!

さらに3Dプリントかい! と思われるかもしれないけど、安く済ま(以下略
持ってない人は近くのファブラボを探そう!

今回、ギアが大きかったので3分割にして、アクリルサンデーで接着することに。

オープンソースコンポストトイレ試作 01、一旦完成!

ちなみに、この3分割ギアの3分の1を出すために10時間以上かかる。
うーん、こんなに待たされたらトイレを我慢できないぜ!

オープンソースコンポストトイレ試作 01、一旦完成!

ここまででこんな感じ。

試しに軽く回すと、、、

おお、良さそう!

3.便座を間伐材から作る

うちの裏山の樹をチェーンソーで伐倒して、手鋸で挽いて(!)作った板を、グラインダーでウィンウィン削って作ったった!

オープンソースコンポストトイレ試作 01、一旦完成!

粗仕上げの様子。
試作なのであんまり時間をかけたくないものの、こういうのが不均一だとショボく見えちゃうので急ぎつつ、妥協。

えいやー!

オープンソースコンポストトイレ試作 01、一旦完成!

できた。
今回もできちゃった。

西陽が目に染みますなぁ。

便座は、次からは間伐材+CNCルーターで、自動で切り出すつもり。
そうなると間伐材の有効利用にも繋がっちゃうぜ。

試しに座ってみる

インターン2人に座ってもらってみたところ、、

オープンソースコンポストトイレ試作 01、一旦完成!

トム「あ、めっちゃ収まりいい!」

オープンソースコンポストトイレ試作 01、一旦完成!

ダゥニー「あ、、あ・・・・!」

オープンソースコンポストトイレ試作 01、一旦完成!

ダゥニー「極楽や〜〜〜〜〜!!!」

座面が思いの外うまくいって、これならいけそう、と思いつつ!

3日後には最初のトラブルに直面!

・・・

続く!!!!

→続き

オープンソースコンポストトイレ製作記 02、改良簡素型のver0.5+発酵勘違い事件!

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コメント

  1. ボル太 より:

    タンク内の保温と攪拌は、必ずしも24時間動く必要も無さそうだから、コントローラーなしのソーラーパネルとニクロム線ヒーターとモーターだけで行けるんじゃないかな?バイメタル式のサーモスイッチまで付けたら完璧。

    1. テンダー より:

      おお、ボル太さん。

      それも随分考えたんですけど、結局コストが上がっちゃうのと、電気を介さない仕組みの方が世界中で汎用性が高いなぁ、と思いまして。
      まだ改良中なので、続編に乞うご期待!

      1. ボル太たまにボル犬 より:

        汎用性というか、配電材で作れるのならまだしも、つい省力化を考えてしまうの言うのはある意味「悪い癖」なのかも知れないと最近思うことがある。

        気付かないうちに
          「暮らしを楽しむ」と言う部分を自分でそぎ落としてしまってるんじゃないか?とね。

        応援してますよ。・・・じゃないね、私も自分の工夫を楽しむだよね。

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