太悟先生の学校では教えてくれないコト

私が高校生のときに受けたかった授業「サバイバル理科」

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初めまして!
インターンのだいごです。普段は私立高校で教員をやっています!

突然ですが、「サバイバル理科」って聞いたことありますか?

うーん。笑
もちろん、多くの人が聞いたこともないはず。。。

「理科がなぜサバイバル?」
「そもそもそれは教科なの?」
多くの疑問が頭の中を駆け巡っているかと思います。

実はこの「サバイバル理科」、私が勤めている鳳凰高等学校の「総合的な探求の時間」での取り組み。

「なぜ、このような取り組みを?」という疑問については、後ほど説明するとして、
今年度から始まった、この生まれたてほやほやのこの取り組みを、講師であるテンダーさんと一緒に作り上げているところです。

週1回という時間ですが、これまでの総合の時間での生徒の反応は抜群!!

「あぁ、私も高校生のときにこんな授業を受けたかった…」
と毎回ぼんやりと考えている私。

そんなサバイバル理科の取り組みを今回はご紹介したいと思います。

サバイバル理科とは?

さて、このサバイバル理科というネーミング。
もちろん、講師であるテンダーが名付け親なのですが、私としても非常に気になっている名前です。

なぜ、理科がサバイバルなのか?

「サバイバル」
と聞くと何を思い浮かべますか?

山奥の林に入って、動物を追いかけ、水を確保し、ご飯を作るために火を起こす…
そんなことを想像をしませんでしたか?

もちろん、学校の授業で本物のサバイバルをするわけではありません!(テンダーさん的にはしたいのかもしれませんが…)

サバイバルというのは、身の回りのことは可能な限り、すべて自力で解決をしていきます。
私はサバイバルを実際に体験したこともないので、あくまで想像ですが、
サバイバルでは、
「今、目の前でどんな現象が発生しているのか?」
「その現象を再現するためには何が必要なのか?」
について、必死に考えると思うんです。

このプロセスって、まさに理科だなぁって思いませんか?(いきなり押し付け)

だからこそ、テンダーさんはこの取り組みに「サバイバル」というワードを入れたのだと思います。
注:あくまで個人的な感想です。

なぜ、この時間をつくったのか?

では、そもそも、なぜこの時間をつくったのか?についてご説明しましょう。

実は、こう見えても今年で6年目の理科教員です。
注:よく中学生か高校生に間違われます

これまで、学校の進学コースの授業とか頑張ってやってきたのですが、そこである疑問が。

「そもそも、この授業を受けてて、生徒は楽しいのだろうか?」

進学コースの授業ですから、その短期的な最終目標は大学入試で点数を取ること。
有名大学に生徒が受かることが、学校の実績にも反映されるため、授業も受験対策に偏ってしまいます。

でも、本当に彼らの将来を考えるのであれば、点数を取ることよりも、
「ああ、理科って楽しいなぁ」
って思わせることではないのか?

そんな私のモヤモヤから始まり、テンダーさんを巻き込んでしまい始まったのがこのサバイバル理科です。

ちゃんとした理由をそれっぽく挙げるとすると主に3つ。

理由① 時代の変化を授業にも反映させたい!

これまでの工業化社会では、マニュアル通りに動ける人材が重宝がられていました。
文句も言わず、言われたことを、ただただこなす人材が一番適応できたのです。

そのため、これまでマニュアル重視の学校教育が長年続いてきました。

しかし現在は、社会の様相の変化が著しく激しい情報社会。
ちょっと前のスキルが通用しなくなってしまうこの時代において、
ああだこうだ言う前に、自分の頭で考えて行動し、フィードバックを得て次につなげられる人が求められています。

この流れに伴って、大学入試も変化してきていて、学校にも時代に合った教育が必要になってきました。

目の前で起きた現象を、自分が持っている知識で理解し、課題を解決していく。
次世代を担う生徒たちに、そんな授業を展開したいと思っています。

理由② 生徒に知識を総動員して考える力をつけさせたい!

今の時代は、あまりに多くのことが分業化されすぎていて、恥ずかしながら私自身も水道とか電気などのライフラインから使っている製品などがどのようにして供給されているのか意識できていません。
理科教員として恥ずかしいのか、一人の大人として恥ずかしいのかわかりませんが…

何と言っても、そんな教員に授業を提供されている生徒は不幸ですよね。
自分の持っている知識をフル稼働させて、これから人生を乗り切って行かなければならないのに、
学校でそういったことは教えてもらえないのですから。

だからこそ、このサバイバル理科では、生徒に必死に頭を使って考えてもらいたいな。

理由③ テンダーさんの考えを知りたかった…

ちゃんとした理由と言いながら、3つ目は超個人的なもの。

昨年度から関わりを持たせてもらっているテンダーさんですが、
まだまだその魅力を理解できていません。

「もっとテンダーさんの考えを知りたい!」
「テンダーさんが学校で授業するならどんなことをするのか見てみたい!」
そんな個人的な思いから始めた取り組みです。

これまでのサバイバル理科!

前置きがすごーく長くなってしまいました。。。

では実際にどんなことをしているのか!
その一部をご紹介します。

みんな夢中! -火起こし-


4月19日、5月10日、17日の3回に分けて、
テンダーさんの火起こし術を生徒と一緒に体験して、その現象を分析しました。

前半の2回は、実際にグループに分かれて、生徒が実際に取り組むワークを中心に展開。


鼻歌混じりなテンダーさんが行う火起こしでは、なぜ火がつくのか?


逆に、汗水流して、必死に頑張っている自分の火は起きないのか?

これまでの知識を踏まえながら、実際に火起こしをしながら考えました。

そして、最後の1回は火起こしという現象を自分たちの知識をつなぎ合わせて理論立て、
自分なりの言葉に変換しながら説明する。
というプレゼン動画を作成。

どのグループも、正解が見えない中、必死に考え動画を作成していたようです。

社会ってそうやって回っているんだね! -システム思考-


5月31日から3回シリーズで進めているのが、システム思考です。

皆さんは、システム思考ってご存知でしょうか?
私もこの思考法を知ってまだまだ日が浅く、テンダーさんの言葉を正確でないであろう記憶を辿って断片的につなぎ合わせると、
システムの中の変数のつながりを俯瞰し、レバレッジポイントを見つけて、そこに注力することで、個人の能力に左右されない成果を出すための思考法
がシステム思考だぁ!!
(テンダーさん〜!合ってますか??泣)


5月31日に行われた1回目は、5つほどのシステム思考に関するワークを生徒が体験!
「システムってこういう風に動いているんだぁ」
ということを自分たちの身を持って感じていました。

さらにその次の週は、テンダーさんが白板に向かって全力授業!

システム思考に特有のループ図を使って、
好きな人への告白を切り口に、社会問題のあれこれまで、
システム思考を使って、どのような変数同士が関わり合っているのかを考えていきました。

そのたくみな話術に生徒は聞き入っており、私も危うく個人的な恋愛事情を暴露してしまうところでした。汗

そして、次週のサバイバル理科は〜!?

6月14日!
受けてきた2回の授業を踏まえて、生徒がプレゼンを行います。

その内容は、直面している自分たちの課題をテーマにループ図を使って説明するというもの。
さてさて、生徒はどのようなプレゼンをしてくれるのか。
今週末が楽しみです。

この様子はまたお知らせしたいと思います。
では!

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