これはクリス・マーテンソンさんの講義「Crash Course(2014年版)」を安納献さんが翻訳したものです。
※ 経緯はこちら [クラッシュコース日本語訳を、安納献さんの翻訳で公開&アーカイブします]
※ 本文内の太字は、編集・校正をしたテンダーによる可読性を上げるためのもの
クラッシュコース第1章へようこそ。
事実(Facts)、意見(Opinions)、信念(Beliefs)を区別することはとても重要です。
事実を述べるとき、意見を述べるとき、信念を伝えるとき、私は明確にします。
なので、このことについて初めから率直に言いたいと思います。
クラッシュ・コースの開発に費やした長年の分析に基づき、私は3つの信念を持っています。
そして、私がどのようにしてこのような信念を持つに至ったかをお見せしようと思います。
信念その1 今後20年間は過去20年間とはまったく異なるものになる
まず1つ目の信念は、今後20年間は過去20年間とはまったく異なるものになるということです。
なぜこれが重要なのでしょう?
というのも、私たちは直近の経験に基づいて未来を見る傾向があるからです。
つまり、直近に起こったことが、次に起こることへの期待になるのです。
それが人間であることの一部であり、ほとんどの場合、非常に優れた戦略です。
しかし、重要なターニングポイントでは巨大な負債となりえます。
私の信念は「次の20年を大きく変える変化はすでに始まっている」というものです。
つまり、大規模な変化が私たちに「迫っている」という認識を改めることができます。
2005年に初めてこの資料を発表したとき、私はよく「大規模な変化が近づいている」と言ったものでした。
そして、私が信じているのは、その大きな変化は本当に始まったばかりで、とても長い間続くだろうということです。
続いて、なぜ私がこの信念を持っているかをお見せします。
信念その2 圧倒的な変化が起こり得る
2つ目の信念。私は起こり得ると信じています。
何が起こり得るかというと、変化のペースや範囲が、主要な社会制度や支援制度の適応能力を圧倒することが起こりえるということです。
ハリケーン・カトリーナは、アメリカの主要都市が全滅し、何年もその状態が続く可能性があることを教えてくれました。
これは、大きな変化が私たちの対応能力を上回るスピードで起こった例です。
私が予測する経済状況の変化は、カトリーナよりも大きいものです。
はるかに大きい。
例えば、2008年の金融危機は、世界の銀行システム全体を崩壊させる寸前まで追い込みました。
しかし私は、今後のリスクは当時よりもさらに大きいと見ています。
信念その3 私たちは未来を形作ることができる
私の3つ目の信念は、より良い未来を築くために必要な技術や理解が欠けているわけではないということです。
必要なものはすでにすべて揃っています。
むしろ、正しいことを行おうとする政治的意志が欠如しているだけであり、それは私たち国民が真の実質的な変化を求めてまだ一致団結して声を上げていないという事実の反映なのです。
つまり、良いニュースは、必要なものはすでにすべて揃っているということです。
悪いニュースは、それを十分に早く展開できないかもしれないということです。
覚えておいてほしいのは、これらはあくまでも現時点での私の考えであり、新たな情報が修正や置き換えの必要性を示唆した場合には、変更する権利を有するということです。
「3つのE」と題された第2章では、このクラッシュコースの根底にある中心的な考え方を説明します。
クラッシュコース 全容
– なぜ、クラッシュコースを日本語に翻訳して公開しようと思ったか?
はじめに
第1章 – 3つの信念
第2章 – 3つのE
第3章 – 指数関数的成長
第4章 – 複利が問題
第5章 – 成長 vs 繁栄
第6章 – お金とは何か?
第7章 – お金の創造:銀行
第8章 – お金の創造:連邦準備銀行
第9章 – アメリカのお金の短い歴史
第10章 – 量的緩和 (QE)
第11章 – インフレ
第12章 – 1兆ドルってどれくらい?
第13章 – 借金
第14章 – 資産と負債
第15章 – 人口動態
第16章 – 貯蓄と投資の国家的な失敗
第17章 – 資産バブルを理解する
第18章 – 曖昧な数字
第19章 – エネルギー経済
第20章 – 安いオイルのピーク
第21章 – シェールオイル
第22章 – エネルギーと経済
第23章 – 環境 – 枯渇する資源
第24章 – 環境 – 増加する廃棄物
第25章 – 未来の衝撃
第26章 – 私は何をすべきか?
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