3Dプリンタを使ってラジオフライヤーに800円のエアタイヤを装着!オフロード車に改造だ

3Dプリンタを使ってラジオフライヤーに800円のエアタイヤを装着!オフロード車に改造だ

便利で楽しいラジオフライヤー
アメリカでは一家に一台あるとも言われるおもちゃカートなんだけど、日本でも結構な人気がありまして、その道の人は改造を重ねるらしい・・・!

その理由のひとつは、買ったままのノーマルタイヤで物を載せて牽引するとガタガタと騒音がするのでした。子供を載っけるとまるで痙攣しているかのよう。おそらくノーマルタイヤがあんまり良いものではないと思われる。

というわけでご多聞にもれず、テンダー家のラジオフライヤーも改造だ!

とはいえ、純正のエアータイヤは4本で安くても1万円以上するので、ホームセンターに売っていた800円の8インチエアータイヤ(コレに似てるけどちょっと違う)をラジオフライヤーに組み込みんだところうまくいったので、今回はその様子をご報告差し上げますよ!

目次

1.ラジオフライヤーのタイヤを外す

年式によって色々やり方があるとかないとか。
うちにあったものは、赤いキャップを外し、

3Dプリンタを使ってラジオフライヤーに800円のエアタイヤを装着!オフロード車に改造だ

留め具を外すんだけど、

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これがなかなかどうして外しづらい。

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曲がらない工具(ドライバーとかはダメよ)で、テコをかけながらずらしてって外す感じ。ちなみにこの留め具は使い捨て系の仕様なうえ、外すとシャフト側にバリが出る。

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このバリは後々面倒なことになるので、やすりで綺麗に落としましょう。

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ちなみに、こちらがラジオフライヤーのノーマルタイヤ。
ベアリングが入ってなくて、プラがそのまま軸受になってるし、タイヤ自体もエアがはいってないので、そりゃ騒音もしますわなぁ。

2.FUSION360で、ホームセンタータイヤのスペーサーを作る

最寄りのホームセンター、ニシムタにて800円で売っていたタイヤを4つ入手。800円なのに径も純正より大きく、ベアリングが入っていて、さらにはエアーも入ってる。

ただし、
ラジオフライヤーのシャフト径が12.7mm前後なのに対し、
このタイヤの内径は17.2前後。

差し引き4.5mmを埋めるスペーサーが必要だ!

というわけで、早速3D設計ソフトのFUSION360で設計する。

ウェブで調べてみると、旋盤で金属を削り出して作ってる人もいるけど、エアタイヤの方にはベアリングも入ってるし、ここに凄まじい力がかかるわけでもなさそうなので、プラ(PLA)で敢行です。

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スペーサーの外側に3mmの貫通穴を開けた。シャフトにも穴を開けてピンを入れれば、脱落防止になる設計。ただし端っこすぎるのが気にはなる。

3.スペーサーを装着する

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というわけでできたものを木槌でエアタイヤに押し込む。
いい感じの噛み具合。
(ちなみにこの写真は設計を間違えたver1のもの。ver2は、スペーサー中心に穴が空いていて、シャフトが貫通する)

このとき、前に説明したバリが残っていると、うまいこと入らなくて叩きすぎてベアリングにダメージを与えてしまうので、必ずバリは落とすこと。
3Dプリンタを使ってラジオフライヤーに800円のエアタイヤを装着!オフロード車に改造だ

エアタイヤにスペーサーが奥まで入ったら、今度はシャフトにスペーサー付きエアタイヤを叩き入れる。このタイヤの場合、都合のいいことにちょうど奥まで入ったくらいでジャスト位置になる。

3Dプリンタを使ってラジオフライヤーに800円のエアタイヤを装着!オフロード車に改造だ

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ひとつ入れ替えたところ。
娘喜ぶ。

そして誤解のないように載っけておくと、こちらがver2の、正しいスペーサー。

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シャフトがスペーサーの端まで入り、ピン用の穴を開けることができる。ver1は間違えて中心を閉じてしまったので、ピンが刺せなかった。

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四つ入れ替えると、一気にタフな見た目に!

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完成。
いい。すごくいい。

エアタイヤに変えたところ、騒音は激減、クッション性能もあがり、娘を載っけてもガガガガガと振動しなくなった。

スペーサーを4つプリントしてあれば、作業時間は30分くらいだと思う。

いやー、たった3200円で、おもちゃレベルだったものが一気に実用の道具に変わった印象です。

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娘も喜ぶ(2回目)

3Dデータを無料公開&ウェブショップでスペーサー販売

というわけで、3Dプリントしたものをウェブショップで販売します。
スペーサー4つで2000円。純正のエアータイヤを買うと、4つで1万円以上するので、ずっと安いはず!

» ラジオフライヤースペーサー4つセット 12.6mm軸に→ 内径17.2mmホイールを入れる

他のタイヤ用も!
» ラジオフライヤースペーサー4つセット 12.6mm軸に→ 内径19.2mmホイールを入れる

ラジオフライヤーがガタガタうるさいから倉庫に片付けちゃってる人は要チェックだ!

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この記事を書いた人

考えて、作り、実践して、伝える作業を繰り返しています。 版元を作り出版した著書「わがや電力」は直販にて15000部を売上げ。 先住民技術、NVCとシステム思考、環境再生技術の知恵を使い、生態系を模倣する文明を研究中。鹿児島の廃保育園にて環境問題を解決するための工房・ダイナミックラボを運営

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