ダイナミックラボを創業してからいよいよ5年目に突入。5年前はfabカルチャーに対する知識が皆無の状態からのスタートだったけど、この5年で相当いろんなことがわかるようになった。
だから…今ならやれる気がする。
そう、みんな大好き
自作レーザーカッター!
目次
0. 事の発端。強いレーザーでパカスカ切りたい。
Y-1200という自作レーザープロジェクトを教えてもらう
further fabricationの ROB CHESNEY と Y-12001. Y-1200改こと「サブロクレーザー」を作るまでの下準備
A. 怒涛の部品発注と部材作り
B. 長いVスロットが流通してない問題
C. でかいと精度出し大変問題・・・!
D. でかいテーブルを作る
E. 発注間違い部品がポロポロ発覚してくる2. いざ、サブロクレーザーの組み立て作業開始!
A. GT2タイミングベルトは気合で閉じる
B. カットテーブルはフラットバーで。
C. 水冷は車のラジエーターファン!
D. 軸出しの最後は目合わせ!
E. ガワ(アウターフレーム)は鉄+溶接でやって後悔
F. 排気ポンプはごっついのにしました
G. コア部分は説明書から逸脱して、Arduino uno3+CNC shield v3.51+Grbl!
H. ソフトは Laserwebで運用4. オラはやっちまっただトラブル集
5. 次作るならこうするな!アイデア
6. サブロクレーザー総括
A. 性能など
B. 製作費など
0. 事の発端。強いレーザーでパカスカ切りたい。
ダイナミックラボを始めるとき、fablab鎌倉の田中浩也さんが「fabool laser 1.5w」を送ってくれて、それはそれは嬉しくて、組み立ててしばらく使ったのちにもうあっちこっち改造し倒して、
大きくしてみたり、レーザーユニットを交換して強くしてみたり便利に使えるように改造したけど、ダイオードレーザーというモノの仕組み上、パカスカ合板を切れるところまではいけなかった。
そんな折、これまたダイラボ初期に手伝ってくれた小原幸三・鹿児島大学名誉教授に「レーザーとかCNCとか、高いけど買おうか迷っている」と相談したところ、小原先生は
「テンダーくん、自分で作らないと逞しくならないから!」

と、これまた人生の真理を私に教えてくれて、そうかあ、じゃあ自分で作るかぁ、でもイチから自分で作るのは相当大変だなぁ、と思いつつ幾星霜。。。
3Dプリンタをいじったり、CNCをいじったりしているうちに、fab機器にだんだん詳しくなりつつも月日は流れ・・・
Y-1200という自作レーザープロジェクトを教えてもらう
ひょんなことから、ダイラボに何度かお客さんとして来てくださった隣町のpekoさんが、実はレーザーカッターを自作している猛者であることを去年知る。
そこで2020年6月、pekoさんにレーザー作りたい旨と、手伝って欲しい旨を伝えたところご快諾いただき、その話の中で further fabricationの「Y-1200」というオープンソースレーザーカッターを教えてもらったのでした。
further fabricationの ROB CHESNEY と Y-1200
ROB CHESNEY

ハリウッド映画の模型を作ったりしているロブさんが開発し、公開しているレーザーカッターがY-1200。
これがまたびっくりな話で、彼が公開しているレーザーカッターの設計図、お値段がなんと…

5ドルポッキリ!
さらには部品リスト、必要な3Dデータ類もそれぞれ5ドルとのことなので、まとめて即購入&ダウンロード。

作り方は全てyoutubeにアップされており、「こりゃある程度わかる人なら誰でもできるじゃん」レベル。
早速設計図を印刷して、サブロクちょっと(940*2000)を切れるようにえっちらおっちらデータの改変。
これだったら、いけそうだ!
俺、この機にたくましくなる!
(お次はレーザーを作る下準備の話。本当にたくましくなれるのか?)