サブロク板(900mm*1800mm)を切断できる100Wレーザーカッターを自作する

ダイナミックラボを創業してからいよいよ5年目に突入。5年前はfabカルチャーに対する知識が皆無の状態からのスタートだったけど、この5年で相当いろんなことがわかるようになった。 だから…今ならやれる気がする。 そう、みんな大好き

自作レーザーカッター!

目次

0. 事の発端。強いレーザーでパカスカ切りたい。

ダイナミックラボを始めるとき、fablab鎌倉の田中浩也さんが「fabool laser 1.5w」を送ってくれて、それはそれは嬉しくて、組み立ててしばらく使ったのちにもうあっちこっち改造し倒して、
Fabool Laser Miniを1m四方に改造したよ!
大きくしてみたり、レーザーユニットを交換して強くしてみたり便利に使えるように改造したけど、ダイオードレーザーというモノの仕組み上、パカスカ合板を切れるところまではいけなかった。 そんな折、これまたダイラボ初期に手伝ってくれた小原幸三・鹿児島大学名誉教授に「レーザーとかCNCとか、高いけど買おうか迷っている」と相談したところ、小原先生は

「テンダーくん、自分で作らないと逞しくならないから!」

と、これまた人生の真理を私に教えてくれて、そうかあ、じゃあ自分で作るかぁ、でもイチから自分で作るのは相当大変だなぁ、と思いつつ幾星霜。。。 3Dプリンタをいじったり、CNCをいじったりしているうちに、fab機器にだんだん詳しくなりつつも月日は流れ・・・

Y-1200という自作レーザープロジェクトを教えてもらう

ひょんなことから、ダイラボに何度かお客さんとして来てくださった隣町のpekoさんが、実はレーザーカッターを自作している猛者であることを去年知る。
そこで2020年6月、pekoさんにレーザー作りたい旨と、手伝って欲しい旨を伝えたところご快諾いただき、その話の中で further fabricationの「Y-1200」というオープンソースレーザーカッターを教えてもらったのでした。

further fabricationの ROB CHESNEY と Y-1200

ROB CHESNEY

ハリウッド映画の模型を作ったりしているロブさんが開発し、公開しているレーザーカッターがY-1200。 これがまたびっくりな話で、彼が公開しているレーザーカッターの設計図、お値段がなんと…
https://www.furtherfabrication.com/resources/y1200-build-guide-sya8j-cyf8n-96fb9

5ドルポッキリ! さらには部品リスト、必要な3Dデータ類もそれぞれ5ドルとのことなので、まとめて即購入&ダウンロード。

5ドルの3Dデータセットはこんな感じ。プリントしてすぐ使える!
作り方は全てyoutubeにアップされており、「こりゃある程度わかる人なら誰でもできるじゃん」レベル
早速設計図を印刷して、サブロクちょっと(940*2000)を切れるようにえっちらおっちらデータの改変。 これだったら、いけそうだ!

俺、この機にたくましくなる!

(お次はレーザーを作る下準備の話。本当にたくましくなれるのか?)

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この記事を書いた人

考えて、作り、実践して、伝える作業を繰り返しています。 版元を作り出版した著書「わがや電力」は直販にて14000部を売上げ。 先住民技術、NVCとシステム思考、オープンソースハードウェアの知恵を使い、生態系を模倣する文明を研究中。鹿児島の廃保育園にて環境問題を解決するための工房・ダイナミックラボを運営

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