プレシャスプラスチック、インジェクションマシン(射出成形機)の説明

プレシャスプラスチック、射出成形機の説明

みなさまこんにちは。テンダーです。

はてさて、11月上旬に完成したダイナミックラボのプラスチック・インジェクションマシン(射出成形機)。

これさえあれば、プラごみを拾ってきて、砕いて投入すれば、あれやこれやプラ商品が作れてしまうスゴイ奴。

今日はその使い方をずずいと説明しちゃいますよ!

全国のプラごみに悩むご諸兄、刮目しちゃえばいいじゃない!

総天然色!これがインジェクションマシンだッ!

プレシャスプラスチック、射出成形機の説明

ドン!

これがインジェクションマシン。結構大きい。
右上のハンドルを上まで上げると、多分3メートル弱くらいあるはず。

1.スイッチをオンにして、加熱&温度制御開始

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スイッチをオンにすると、加熱が始まる。
赤い数字が現在温度、緑の数字が目標温度。
2個のデジタル表示計のうち、下の温度が高いのはプラスチックの温度を出口でギュギュッと上げたいから。

2.プラスチックペレットを投入する

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プラシュレッダーで砕いたペレットをホッパー(投入口)にスローイン。
ペレットを入れただけだと、中に空隙があるので、時々押し棒で圧縮していく。

スイッチを入れてから10分ほど放置すると、だいたい適正温度になるので準備完了。

3.捨てショットを出す

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ハンドルを押し下げて、機械内部に残留していたプラ&今回投入したプラをちょびっと出して、溶け具合を確認する。
この作業は超重要で、特に加熱ユニットより外側にあるプラはたいして溶けてないはずなので、このまま金型に射出しても失敗すること請け合い。

プレシャスプラスチック、射出成形機の説明

捨てショットの色、柔らかさ、混ざり具合などをチェック。
黒や茶色いプラでやると、うんこにしか見えないので、ぜひ一度やってみてね。

4.金型を取り付ける

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捨てショットが良さそうだったら、金型を取り付ける。

この金型は、鉄板をレーザーで切ってもらって作った六角タイルの金型
いいレーザーだと、なんと6mm厚くらいまでの鉄板が切れるのだ。

これまでの射出の世界では金型ひとつ100万円から、という価値観だったらしいけど、
この金型はなんと1万円以下。

そして、金型を取り付けたら、ヒートガンなどで金型を温めるか、もしくはインジェクションマシンに金型をつけたまま、10分ほど放置(じきに本体と同じような温度になる)。

5.本番。金型に射出!

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ハンドルを押し下げ、ググイと射出。
うまくいくと、圧力逃し用の穴から溶けたプラがムニュッと出てくる。
これが、ギッシリ端っこまでプラが充填された証拠。

うーん、擬音ばっかりだ!

6.金型を外し、出来を確認

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素手でやってるけど、革手袋着用推奨(テンダーは火起こしばっかりしてるので、手が熱に強い)。

金型を外し、金型自体の蝶ネジを外すと・・・

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できたー!
綺麗なオレンジ色。これは容器の蓋と、ペットボトルキャップのプラ(ポリプロピレン)製ですな。

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混ぜるプラでいろんなマーブルカラーになるので、色々試してみよう。
欲しい人は、最近オープンしたばかりのダイラボ通販でネット注文できますよ!

プレシャスプラスチック、射出成形機の説明

てなわけで、インジェクションマシンの説明でした。
ぜひダイナミックラボで実際に触って、射出してみてくださいな!

来年は、タイル以外にも様々な金型を作成予定。
乞うご期待!

参考書籍

とにもかくにも、「成形女子こはくシリーズ」がイチオシ!!!
プラスチックの射出成形と、主人公こはくと主任の恋を軸に描いた名作。全3巻!

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この記事を書いた人

考えて、作り、実践して、伝える作業を繰り返しています。 版元を作り出版した著書「わがや電力」は直販にて14000部を売上げ。 先住民技術、NVCとシステム思考、オープンソースハードウェアの知恵を使い、生態系を模倣する文明を研究中。鹿児島の廃保育園にて環境問題を解決するための工房・ダイナミックラボを運営

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