・押し出すのに時間がかかる ので、しばしお蔵入りしておりました。 ところがどっこい! 事態はキューテンチョッカ!
目次
ミクロネシア連邦から修行に来たイショーさん、ミクロネシアのためにプラ角材を作りたいと申す


・島に海洋プラごみがたくさん漂着すること
・物流のハードルが高いので(重たいものはハワイとグアムからの海運のみ)、何らかの事情により物流が止まると、土木や建築などの資材が必要な事業は完全に停止すること などなどであった。 ゆえにイショーは海洋プラゴミから角材を作ることができれば、ミクロネシアの木材事情とゴミ問題の両方を解決することができる!と考えたのであった。 そしてイショーはミクロネシア配属中にダイナミックラボのことを知り、下り200kbpsのネット回線の中、なんとかウェブ通話を私テンダーと重ね、コスラエ島でprecious plasticに着手することに。
しかし!
世にコロナショックが起き、JICAから緊急帰国を命じられた彼は、またミクロネシアに戻れるその日まで、ダイナミックラボで修行することを選んだのであった・・・!(「出ミクロネシア記」より抜粋) そんなイショーが言うのである。

「プラゴミから角材、作りたいっすね!」
若者よ、ひとつの国の未来のために、プラゴミから角材を押し出そうというのか・・・。それは、、、やらないわけにはいかないじゃないか!!! というわけで話し合った結果、かねてからわたしが作りたかったドームハウス(直径8メートル)をプラゴミから作ってみることに。
ドームハウス用の構造材(25mm*45mm*2500mm)を、プラゴミから押し出しで作る
ひとまず、これまでに作った押出機でどこまでできるかテストしてみようじゃないか。







カラーン、コロコロ…
と音がして振り向けば・・・!
生まれたてのプラ角材!
綺麗だけど、短い!!!30cmほど。 どうやらプラの温度が低かったために、押し出し後すぐに冷えたプラが詰まってしまった様子。 ええい、再挑戦だ!
2回目の押し出し。

先ほどの失敗直後なのに、やたら嬉しそう。 何を隠そう、景気付けに鹿児島名産の焼酎をストレートでいっぱい引っ掛けたふたり。

目がおかしい。

頬が赤い。

たしか冷却時間20分ほど。 触れる温度になったので、鉄工室で金型から角材(予定)を引き抜いてみる。

お!
プラ(ポリプロピレン)が収縮して、スルスルと金型から抜ける!
おおおお!

できたーーーーー!!!
というわけで完成した2.25Mの角材ちゃん。めっちゃ嬉しい。おじさん二人、大はしゃぎです。 翌日3回目を押し出してみたものの、やっぱり2時間半かかる。 うーん、一本の角材を押し出すのに2時間半もかかってたら日が暮れちまうぜ!(実体験) 角材を作れないことはないものの、このやり方で角材を何十本も押し出すのは効率が悪すぎるし、ヒーターの使う電力もバカにならない。 なんとかして、もっと手軽に押し出せるようにしなくては!押し出せなくなるのは、押し出しが遅いからなのでは?



8分!!!!
てことは、もうこれは単純に回転速度と、バレル(押し出し容器)内の体積の問題ですね。押し出しが遅いからプラが冷えて金型内を素早く流動できないということですね。 というわけで、いさぎよく作戦変更することに。 インバーター+200V三相モーター(750w)をオークションでゲットして、早速改造だ!
200V 三相モーターに載せ換え

公式のアナウンスよりかは劣るが、これまでの4倍早いはず。 そして、実は世の中には100Vの家庭電源から、三相200Vを取るためのインバーターというものがありまして、

モーターと軸のカップリングに3Dプリント品を使用


ついでに台をカッコよくした。
ついでに台をかっこよくした。(下の写真のような、よく廃棄されているパソコン&プリンターデスクをバラして溶接して作った!)

古いオーディオ機器のような、高級感あふれる佇まい。

(ちなみに鉄骨も木の板も両方廃材なので、材料費0円!)
エクストルージョン改の実力やいかに!?

エクストリーム・まっすぐ!
エクストリーム・すべすべ!
ついにできたーーーーー!!!!!
というわけでイショー、角材を押し出して子供用の椅子を作る



うちの子が!

そんなイショーがクラウドファンドやってます!


今回エクストルージョンを改造してみて分かったこと
200V 三相インバーターのススメ
200V三相インバーターはとっても便利だった。aliexpressからだと10000円以下で1.5KWクラスのものが買えるみたい。 (後日、使ってみたら全然ダメだった。負荷かかると強制停止してしまう模様。エコワットで測ったところ、500〜600Wほどの負荷で強制停止でした。安かLOW! 悪かLOW!) というわけで今回使ったのは三菱電機のもの。2.6万円ほど。 200V三相になると、・正転逆転の切り替え
・回転速度の増減
が簡単にできるようになる。 また、最大のメリットとしては、日本国内で100V / 750Wクラスの中古モーターはヤフオク等ではほとんど売買されていないが、200V三相であれば、一気に流通量が増える&安い。 今回使ったモーターはなんと2500円。(200V 三相 750W / RATIO 10)


というわけでさらに改造。
カウンターウェイトちゃんの常駐化
前述のプラ角材をぴっちり出すためのカウンターウェイトちゃん(4歳)はお腹がすくとどこかに行ってしまうので、お腹も空かないしどこかに行かないカウンターウェイトちゃんをスカウト。

おまけ:3Dプリント製のドームハブに角材をくっつけてみたところ

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